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2008年10月17日 (金)

海自"1対多数"は同好会行事

□防衛相報告は報道後

 広島県江田島市の海上自衛隊第1術科学校で、特殊部隊「特別警備隊(特警隊)」の養成課程にいた男性3等海曹(25)が格闘訓練中に頭を強打し、死亡した問題で、「1対多数」の格闘訓練は特警隊の同好会の送別行事だったことが16日、分かった。その慣習を教官が隊員に伝え、養成課程でも行われていた。教官は隊員の体力の限界を見極めるべき立場にあり、海自警務隊の捜査では監督責任が焦点となりそうだ。3曹が15人を相手に格闘訓練をしていたことは報道後まで浜田靖一防衛相と増田好平事務次官に報告されていなかったことも新たに判明した。

 ■前代未聞

 「事故の報告は直後に受けたが、(15人が相手と)確実に認識したのは報道後」。増田次官は16日、12日に報道されるまで「1対15」という格闘訓練の事実関係を把握していなかったことを明らかにした。2月のイージス艦衝突事故でも防衛相への第1報の伝達が遅れる問題が起きており、またしても情報伝達の悪さが浮き彫りになった。

 3曹の事故が起きたのは9月9日。養成課程のクラスメート全員の15人を相手に格闘する中で起き、教官2人も付き添っていた。3曹は2日後に養成課程を外れる予定だった。

 問題の「徒手格闘訓練」は柔道と空手を合わせたような格闘技で、養成課程の授業にも組み込まれている。通常は1対1で行われ、「1対15というのは前代未聞」(海自幹部)。

 訓練開始から約40分。3曹は50秒の格闘と10秒の休憩を繰り返し、倒れ込むと同僚に起こされた。ガードが下がった状態で14人目の相手からあごにパンチを受け、意識不明になり、16日後に死亡した。

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